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たぬ美ちゃん大ピンチ・その11 　なんとか落ち着きました。 　ベッドに横になりながら二人でお話をします。 　主人公くんもあれだけ取り乱してしまった以上は、たぬ美ちゃんを女の子として認めざるをえないのでした。 「えっちな目で見て、手を出すようなことはないけどさ。さすがに目のやり場に困る程度には……」 　変化しつつあるお互いの気持ちを伝え合って、少しだけ心のもやもやが晴れた気がします。 「あんなにあたふたしてたのに、それだけー？」 「それを言われると弱い……」 「ふふ……それくらいお兄ちゃんは女の人に慣れてないってことだよね。クラスのお姉さんたちとも何も無いでしょ」 「ん……まぁ、……ね」 「もう少しだけ……待っていて欲しいな」 　くすりと笑うたぬ美ちゃんは一瞬大人の表情をのぞかせた気がして、主人公くんはちょっとドギマギしてしまうのでした。 　(→その12に続く)